挫傷について
◆ 挫傷
- 「挫傷」とは?
鈍体が作用して組織が圧縮されることにより生じる損傷を言います。
この中には打撲・挫創が含まれていますがそれ以外のものを狭義の「挫傷」と呼んでいます。
- 「挫傷」と「挫創」と「打撲」の違いは?
1. 挫傷 ‥‥‥ ヒフの断裂ナシ、ヒフ面の損傷ナシ、皮下組織のみ損傷しているもの
2. 打撲 ‥‥‥ ヒフの断裂ナシ、ヒフ面・皮下組織に損傷が見られるもの
3. 挫創 ‥‥‥ ヒフの断裂、ヒフ面・皮下組織の損傷が見られるもの
- 「挫傷」の症状は?
打撲と同じく軟部組織 (筋など)にびまん性の内出血が見られたり広範囲の筋肉痛が見られたりします。
- 「挫傷」の分類
1. 筋挫傷
いわゆる肉離れです。筋・筋膜の断裂を見ます。
2. 腱挫傷
腱(スジ)の挫傷です。重度では腱断裂があります。
3. 関節挫傷
関節水腫(水が溜まる)や関節血腫(血が溜まる)を見ることがあります。
治りにくい外傷の一つに上げられます。
4. 神経挫傷
損傷神経より末梢部の神経麻痺を伴う場合があります。
5. 内臓挫傷
腹部の打撲などにより発生する挫傷です。
生命の危険があり、救急処置が必要となります。
6. 脳挫傷
頭部の打撲などによる脳やクモ膜などの挫傷を言います。
生命の危険があり、救急処置が必要となります。
7. 挫創
挫傷にヒフの開放性損傷が加わったものを言います。
- 救急を要する「挫傷」とは?
打撲、骨折、筋断裂などがきっかけとなって発症するコンパートメント症候群は重篤な続発症です。
緊急・救急処置が必要となります。
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